逗子2019.10.9
山ぶどうの籠バック、鰹節の削り器、米びつ、裁縫箱、キビソ(蚕が最初に吐く糸)のタオル、ヒノキのまな板などなどこの店に入ると、数少なくなった職人が受け継ぐ日本伝統の技に見惚れてついつい長居をしてしまいます。
今年7月、逗子郵便局前に葉山から移転してきたこだわりの道具と雑貨の店「紡氣(つむぎ)」。正面は全面ガラスなので、店内が良く見えます。目の前のバス停に停まったバスの中からも、のぞいてくれる人がたくさんいるとか。
バイヤーとして全国に足を運ぶ井上純さんは「地方でものづくりをされている職人さんを応援したいと思って約30年になる」というベテラン。特に大きなヒットとなったこだわりの逸品は、木箱づくり一筋の頑固な富山の職人が試行錯誤してつくりあげた総桐計量米びつ。一合ずつ計量できるなど、井上さんの説明を聞いていると何度も「なるほどぉ」「へぇ~」と言ってしまいます。
店名の『紡氣』は、作った人と使う人の気持ちを紡ぐという意味を込めて「氣」という漢字を使っているとか。「氣」の中の米はエネルギーを意味しているそうです。
雑貨だけでなく、素材にこだわった食品も扱っています。こちらは人気の鰹節。
通販だけでなく、店舗販売を始めた理由の1つは「地域を盛り上げる拠点になれば」ということ。逗子や葉山で店舗を持たないでものづくりをしている人たちのために委託販売のスペースも設けています。
10月1日からは京急の企画乗車券「葉山女子旅きっぷ」が使えるワークショップも開催しています。切符での利用以外に、地域の人も参加できるようにして地元アーテイストとの輪を広げているそうです。
地域のイベントに参加したり、いろいろアイデアをお持ちのようですが、逗子住民としてはお店オリジナルの商品にも注目! 逗子のMAPがイラストになってプリントされたトートバッグや湘南地域の海図が絵柄になったマグカップやスカーフ、自分用としてもお土産としても使えそうです。
季節によって品揃えもどんどん変わるそうです。通販も手軽でいいですが、直に手に取って、品質の説明を受けて買い物ができるお店も貴重かと。
(編集:地域魅力 G)
店舗情報
店舗名 | 紡氣 |
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住所 | 神奈川県逗子市逗子5-4-35 |
営業時間 | 10時~18時 |
URL | https://www.la-eiffel.com/ |
電話 | 046-876-5011 |
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