「江ノ電王」の店で昔なつかしいナポリタン【喫茶とれいん】
鎌倉・腰越。江ノ電が走るのんびりとした住宅街の一角に、今年7月オープンした「喫茶とれいん」をご紹介します。
こちらの「喫茶とれいん」のマスター・田中耕二さんは、お店の名前どおり大の鉄道好き。看板にもあるように、テレビ東京系のクイズバラエティ番組「TⅤチャンピオン」で「江ノ電王」に輝いた方なのです。
地元・鎌倉のご出身で、物心つく前から江ノ電が身近にあったという田中さん。
小学生の頃からカメラを携え、江ノ電を撮影していたそう。今でいう“撮り鉄”ですね!
そんな田中さん、定年を2年後に控えた今年3月、
「一度の人生、ちょっと冒険してもいいじゃないか。やりたいことをやりたい!」と早期退職。
料理も好きで、かねてから飲食店をやってみたいと考えていました。
「腰越に、お年寄りが集まれる場所を作りたい」とご自宅を改装、「喫茶とれいん」をオープンしました。
店内には、田中さんの鉄道コレクションがずらり!
「これはほんの一部、ときどき気まぐれで入れ替えてるんです(笑)」
貴重な昔の江ノ電の写真も並びます。さすが撮り鉄!
地元の皆さんはもちろん、うわさを聞きつけた鉄道ファンが東京や横浜からやってくるのだとか。
「明日は江ノ電ファンの方々がここで集まりを開くんですよ」と楽しそうに話す田中さん。江ノ電ファンの聖地になるかもしれませんね。
看板メニューは、マスター自ら腕を振るうナポリタンです。
太目のやわらかい麺に、具はピーマン・玉ねぎ・ソーセージ。ケチャップを炒める香ばしいにおい、シンプルでなつかしい味……これぞ、昭和の喫茶店のナポリタン!
「週3日、ナポリタンを食べに通ってくれる地元の常連さんもいらっしゃいます」(田中さん)
確かにこれは飽きの来ない味。“週3”も納得ですね。
コーヒーもていねいにハンドドリップで。コーヒー豆は、山梨県小淵沢にある専門店から取り寄せています。通年味わえる「さくらブレンド」は浅めの焙煎で爽やかな飲み口です。
地元の皆さんや鉄道ファンの憩いの場「喫茶とれいん」。おだやかなお人柄のマスターと、江ノ電談義に花を咲かせてはいかがでしょうか。
地域魅力 みっちっち(藤沢在住)