逗子の花屋【橘】には面白い企画がたくさん
逗子の池田通り商店街に「おっ!」と思う花屋さんが去年(2020年)の秋にできました。「橘」さんです。
店主の橘優子さんは色々な仕掛けを企画して「自由な花屋」を作り出しています。
例えば、
・球根を1個から買える「球根バー」(新潟や富山産の球根。その数なんと700球!今は完売)
・赤い花だけを揃えたクリスマスシーズン
・コロナ禍に伴い、お家で長く楽しめるお得な季節の花を束ねてお届けする「花のおまかせアソート便」
・20種類のチューリップから好きな品種を5本選ぶ+ご近所のbreathercoffeeさんで好きなドリンクが1杯テイクアウトできるバレンタインギフト
(ホワイトデーには15種類のバラから好きな品種を選ぶギフトも!)
など気になるイベントばかり。
優子さんはもともと都内の広告制作会社に勤めていたアイデアウーマン。花好きが高じ表参道の生花店に5年間勤めた時に思ったのは、「いろいろな業界がある中でも花業界は特に敷居が高く、ほかの業界に比べ多様性が無い」ということ。
「老若男女問わず、園芸が面白い・楽しいと思ってもらえるような自由な花屋があってもいいはず」と一念発起して今のお店を構えることになりました。
「花の固定概念を変えたい」。これがポリシー。特に菊やヒマワリ、カーネーションなどにはこだわりが。「菊は仏花、ヒマワリは夏、カーネーションは母の日というイメージがありますが、実は日常使いできる花なんです」。店内には、見たことのないようなかわいい菊、黄色がまぶしいヒマワリやカーネーションなど時期にとらわれない花が並びます。
「サンリッチライチ」というヒマワリは、藤沢の花卉農家さんから仕入れています。今後は生産者が地元のお花を揃えていきたいとか。
「自分用に」とリピートされる男性のお客さんもいます。手入れしやすく、長く楽しめる花卉を販売していることがポイントだそう。
「野菜と同じく花も新鮮さが大事。水あげを丁寧に行っているので花の持ちがよいと言われます」。店内に所狭しと置いてある観葉植物も、市場で健康状態・葉の傷み・株立ち・新芽の有無をしっかりと見極め、とにかく「素晴らしくてかわいいかどうか」を基準に選んでいます。
「いつ来てもワクワクして、つい立ち寄りたくなる店づくりを心がけています」と優子さん。「花を介してお客さんと幸せな気持ちでコミュニケーションできるのが、本当に楽しい」とスタッフの方が話していたのが印象的でした。
次はどんな仕掛けが待っているのか楽しみです。
※配達可能地域は逗子市、鎌倉市、藤沢市、葉山町。季節などにより花卉の入荷内容が変わります。
編集:地域魅力 松原