香り高い紅茶と大人の格好良さ。【TEA CALL】
辻堂駅西口を降りると、すぐに藤沢市と茅ヶ崎市の市境があります。茅ヶ崎に足を踏み入れて5分ほどの浜竹交差点を過ぎたあたりに、グリーンの日よけとターコイズ色のベンチが目に入ります。こちらが、紅茶が専門という喫茶店「TEA CALL」。
店内は、白とダークブラウンの木の壁、床やテーブルも落ち着いた色調でまとまったシックで落ち着いた雰囲気。席数はテーブル10席、カウンター4席の小さなお店ですが、席と席の間は広々としており、ゆっくり会話や読書ができる雰囲気です。
その奥から、はにかみ気味の笑顔で迎えてくれるのが店主の三平さん。お洒落なシャツとスーパーカブの話が好きな若々しいお人柄が、店内を一段明るくしているかのようです。
三平さんは、以前は大船で長い間同名のお店を営んでいましたが、もともと藤沢市出身で、今年の7月から現在の場所に開店したとのこと。そのせいか、新しくはあっても、すでに辻堂の町の空気に溶け込んだようなお店の佇まいを感じます。
「紅茶の多彩な魅力を知ってほしい」という三平さんの考えから、昼間はあえての紅茶専門店として、ベーシックなブレンドティーからミルクティー、バター入りのパキスタンティーやスパイスの入ったイングランドスパイスといったユニークなものまで、アイスとホットの両方で多彩な紅茶が楽しめます。ランチにパスタとセットでいただきました。
夜はバーになり、シーフード中心のお料理と日本酒、焼酎、ウイスキーなどのお酒が楽しめるほか、三平さんが考案したオリジナルの紅茶のお酒も飲めるそうです。料理とお酒のあとのシメに紅茶を飲んでいかれるお客さんも多いとのこと。
ジャズの流れる店内で紅茶の香りを楽しんでいると、外とは全く違う時間が流れているような気がします。大人になって、こういう格好良い場所での過ごし方を知ることができて、よかったなと思うのです。