葉山の築百年以上の古民家でコスタリカコーヒー【カフェテーロ葉山】
昨年12月にオープンしてじわりじわりと人気を集めているスペシャルティコーヒー専門店「カフェテーロ葉山」。
葉山大道交差点から徒歩すぐ。「あれ、ここにこんな古民家が!」と地元の人からもあまり認識されていなかった築約百年の古民家。よくぞ残っていた、残してくれていた・・・。
店主の大下力さんは会社を退職後、3年前にコスタリカのコーヒー生産者と直接取り引き関係を結び、現地の農園で栽培・焙煎(ばいせん)・パッケージしたスペシャルティコーヒーを鮮度を保ったまま空輸で直輸入する合同会社エンディレクト(葉山町)を立ち上げて、先に通販サイトとショッピングプラザ「HAYAMA STATION」で豆を販売していました。
「サラリーマン時代、最初の赴任地がチリで、カルチャーが肌に合い、いつか自分でビジネスをする時は中南米絡みがいい」と思っていたとか。10年ほど前に葉山に。国土の4分の1が国立公園と自然公園というコスタリカの風景と葉山の里山の風景がよく似ていることで「葉山ならコスタリカのブランドとブレンドできると思った」と。
つまり、じわじわと思いが募り、準備を整えていたのです。そこに出会いが!
昨年、この古民家と出会った頃、福岡でカフェをしていたというバリスタを友人が紹介してくれた。
バリスタの安徳秀規さんはカップやコーヒー器具にも見識があるそうです。
「スペシャルティコーヒーは半熟の豆を使うので甘みがある。ミルクは準備が無く、砂糖も申し出がなければ出さない。鮮度がいいので、豆本来の品質のいいコーヒーを味わってほしい」と。
約100坪の古民家は梁(はり)も太く、柱も丈夫。靴でそのまま入れるように畳を床に張り替えた程度の改装を行い、年代を感じる風情そのまま。廊下や天井など映画のセットのよう。
コーヒーは入れ方によって価格が違います。ハンドドリップ、フレンチプレス、水出し=550円、ネルドリップ=650円。季節のハーブティー=550円、フレッシュジュース=700円。
素材にこだわったパウンドケーキ(250円~)やタルト(550円~)は地元のケーキ職人に発注している。
コスタリカのコーヒーはすっきリとして毎日飲んでも飽きのこない味で、カップにたっぷり。コスタリカの苦みのあるチョコと合います。
ケーキも丁寧に作られたことがわかるしっかりとした味わい。
ついつい長居をしてしまう居心地の良さです。
編集:地域魅力 G