ジェラート&ピッツァでおいしい幸せ時間【The Market SE1】
江ノ電江ノ島駅から徒歩3分。観光客が多いエリアからは少し離れた国道467号沿いに、ジェラテリア「The Market SE1」があります。
看板商品はもちろんジェラート……なのですが、今日はその前にピッツァをいただきます!
元F1チームの専属シェフとして世界各国を巡ったご店主・新(あたらし)さんが作るナポリピッツァ。ジェラートの前にまずはピッツァで腹ごしらえ、という地元の常連さんも多いんですよ。
人気の「マストゥニコーラ」を注文しました。聞き慣れない名前ですが、実はイタリア・ナポリでピッツァが食べられ始めたころにできた“ピッツァの原形”なのだそう。
こちらのお店では、香辛料で味を付けた豚背脂の塩漬け、モッツアレラチーズ、ニンニクスライスをトッピング。仕上げにバジル・コショウ・オレガノのハーブミックスをふりかけて完成です。石窯から出すと、お店じゅうに食欲をそそるい~い匂いが広がります。
鮮やかな手つきで6等分にカット。一切れ、がぶりとかじりつくと、ちょっと焦げた背脂の香ばしさ、塩気がたまりません。なんでしょう、この「どこかで食べたことある」安心感。ニンニクとコショウも程よくきいています。うわー、うまいっ!
「これは……」と言おうとした矢先に、ご店主が「ビールに合うでしょ?」とにっこり……先を越されてしまいました。ああ、ビールが飲みたい!(お店ではビールも提供していますよ)
むちむちした食感で、小麦の甘みも感じる生地は、これだけでもおいしい! 直径22㎝ほどのピッツァ、あっという間に完食してしまいました。
「やっぱりシンプルなものはうまいんですよ」と新さん。どうして日本ではあまりなじみのないマストゥニコーラを提供しているんですか、と伺うと、「自分がおいしいと思うから、好きだから!」と笑顔で即答。はい、このうまさに納得です!
ジェラートは一番人気の「山のみるく」と、相性の良い「ビターチョコレート」のダブルをオーダー。「山のみるく」には、島根県木次乳業の牛乳を使用しています。「乳脂肪分が少なくてクセがない。なおかつミルクの味が強く感じられる牛乳なんです」(新さん)
「ビターチョコレート」には、フランス・ヴァローナ社のチョコレートを使用。カカオのほろ苦さが感じられる、オトナのチョコソルベです。
口の中でふたつが合わさると、まさに上質なミルクチョコ! しっかりした牛乳の味、チョコの風味を楽しめて、べとつかずさっぱりした後味です。男性でもおかわりする人が続出、というのも頷けますね。
オープンして10年。すっかり地元民に愛されるお店になりました。「ご近所に住む外国人のお客さんが多いかな。冬場は特に地元のお客さんが多くなりますね」と新さん。わざわざ都内から週1で通う常連さんもいらっしゃるそう。
「おいしいものを食べた時の笑顔は万国共通。作った僕も幸せな気持ちにさせてくれます」
新さんのその言葉どおり、おいしいものを食べると思わず笑顔に、幸せな気持ちになれますよね。「食べた人も作った人もみんなハッピー」って、とってもステキです。
ゆっくりとカーブを曲がって行く江ノ電を眺めながら、ハッピーなひと時を過ごしてみてはいかがですか?
地域魅力 みっちっち(藤沢在住)