逗子の「癒し」まつげサロン【LIVING】で大変身
今回取材したのは、逗子在住のアイリスト、吉田いくみさん。逗子7丁目のセブンイレブンが入っているビル7階にある、隠れ家のようなサロン「LIVING」で働いています。
「アイリスト」とは、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマなど「まつ毛」や「目元」に関するケアをおこなう専門職のことをいいます。
ふんわりと柔らかい雰囲気をまとった吉田さん。チャーミングな笑顔がとても素敵です。取材を進めていくうちに色々な経験をされていることをお話してくださいました。
10代の頃、美容師になるため専門学校に通っていたところ手荒れが酷くなり、やむなく美容師の道はあきらめ専門学校の職員になります。ほどなくしてアパレル企業に転職。出産までの13年間、店舗・売上管理などを行う責任者としてバリバリ働きます。出産を機に退職するも、2年後に同企業に復帰。2020年初頭の頃でした。復職した矢先にコロナ禍が拡大し人員削減のため、2021年2月に退職を余儀なくされます。
しかしここで立ち止まらない吉田さん。美容師の免許も持っている。まだまだ働きたい。そこで思いついたのがアイリストへの道でした。「アイリストになるきっかけは、私が約20年まつ毛パーマをしていたこと」だったそう。
デビューしたのは今年の4月。コロナ禍で世間が混乱している真っただ中でした。勤務していたサロンの経営状況が悪化し、1か月で退職せざるを得なくなります。その後、3年ほど通っていたヘアサロンの方の紹介で現在の「LIVING」に勤務することに。ブランクが空いた数か月で研修を積み、7月に再びアイリストデビューしました。
七転び八起きで目まぐるしい日々を過ごしたはずの吉田さんですが、一切表情には出しません。終始ニコニコ。さすがプロフェッショナル。
逗子に引っ越したのは、旦那さんの仕事先が葉山だった関係から。横浜から逗子へ引っ越して今年で6年目になります。「逗子から東京へ通う日々は大変だった」と吉田さん。ほぼ毎日最終電車や、今は無き湘南ライナーで帰る日々でした。今はサロンと自宅が近くにあるので仕事の合間の休憩に自宅に戻ることもでき、「家と仕事場が近いのが本当に幸せ」とのこと。そうそう、湘南新宿ラインがあるとはいえ、東京まで毎日通うのは正直消耗するんですよね。筆者も東京にしばらく通勤していたので、その気持ちよーくわかります。
現在は週5日、9時から17時までと無理のないスケジュールで働いています。
「逗子は野菜や魚が美味しいし、自然が多くて、何より好きな海が近くにあるのが嬉しい。気兼ねなくすっぴんでいられる心地よい街」と吉田さんは話します。肩ひじを張らず、ローカルの色んな話をお客さんとできることも吉田さんの接客の楽しみの一つだとか。「私がめざしているのは日常に溶け込むようなアイアート。まつげがクルンと上向いているだけで、毎日の気分が明るくなります。少しでもハッピーな気持ちで日々を過ごしてもらえるようなお手伝いができれば」。
ところで人生初のまつ毛パーマを施してもらった筆者。吉田さんに施術をしてもらっている間、サロンの空間や吉田さんの気遣いやケアが気持ち良すぎて、思わず数十分眠りこけてしまいました。目元に刺激なんて全然感じず。
出来上がりの自分の目を見てびっくり。全上まつげ1本1本ががきれいにカールしています。こんなに顔の印象が変わるとは思ってもいませんでした。
まつげケアに全く注力してこなかった人間にとっては、大大大変身です。ベタな話ですが、鏡を見るのが楽しい。
「眠っていただけるくらい気持ちよかったって、嬉しいことです。ふふふ」。癒しの吉田ワールド、満喫させていただきました!
編集:地域魅力 松原